題名の通りです。
音楽は並、声優さんの演技は良いですが、シナリオと主人公が酷すぎます。

物語中で様々な問題が起こりそれを解決して話が進んでいきますが、その方法の半分以上が“暴力”で解決します。
村民以外の人間が絡んだ問題の解決法が「とりあえず殴る」「とりあえず脅す」ばかりです。
正直言って全く共感できません。どこの野蛮民族かと。

また主要な登場人物たちの精神年齢が、見た目の半分ほどしかないと思わせるほどの行動・考えばかりなのでイライラします。
特に専用ルートに入った後のロコナとミントが酷い。
その最たるものが、ゲームの肝と言えるはずの主人公です。
心の声を表す文体・口調が安定せず、人格に異常があるのかと思うほどです。
シナリオが複数のライターで構成しているならまだ分かりますが、ほとんど一人で描かれているようなのでこのシナリオライターの腕の低さが伺えます。
とあるルートの一文ですが、
『空が答えた』
『いや、空が答えるわけがない』
といった「は?」と思うような文章のオンパレードなので、全く話に集中できません。
また、いわゆる鈍感系主人公なので、これもイライラに拍車をかけます。

シナリオも、話がまとまって次の話題に移るのかと思ったら、別の人間がまたその話を蒸し返すので話がなかなか進まず、テンポが悪くてくどいです。
主人公が知らない物(ゲーム上にしかない作物や動物など)の説明を他のキャラクターがしますが、そのほとんどがその場限りでしか話にならず、しかも頻繁にあるのでテンポの悪さに拍車をかけます。
これを削るだけでも恐らくシナリオの長さを4/5ほどにできたと思うほどです。

このゲームをプレイするには、
“テンポが悪くてくどい話を読んでも受け入れられるおおらかな心”と、
“「とりあえず殴って脅して解決だ!」という野蛮な行動に同調できる精神”という、相反しそうな2つが必要です。
それらを持たないプレイヤーは、途中からボタンを押すだけの単調な作業をすることになるでしょう。... 続きを読む
(ロックス 2015年12月04日) from Amazon Review

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