再度霊王宮へと突入を開始した、死神たちと破面。
今巻では、ユーハバッハへの復讐に燃えるバズビーとハッシュバルトの因縁の決闘、そして親衛隊の一人、ペルニダ対涅マユリ戦を収録。

バズビーとハッシュバルトの因縁は、石田が聖十字騎士団に来たときから、なんらかある物だと思っていたけど、少しインパクトとしては弱い印象がある。
どうにも地上で他の騎士団たちと乱闘してたときの活躍だったりがバズビー自身に少なかったのと、他の団員と同じような実力で、いきなりユーハバッハの側近といざこざを起すとは思ってなかったので。

ネルのように、明らかに何か因縁がありそうで、かつ過去のものだとしてかなりの実力を兼ね備えてることが解かれば、バズビーとハッシュバルトの決闘も、もう少し面白く見れたかもしれない。
実際、ネル対ノイトラの際にはどちらが勝つかはすぐに想像はできなかったし、その結果としてネルにタイムリミットが訪れ再度ピンチにって流れから、剣八登場という思いもがけない展開につながったが。
正直今回の両者の決闘については、始まった瞬間から『あ、バズビー死んだな』という予想しか出来なかった。

極端な話、団員全員の序列を明確にし、ハッシュバルトを側近、バズビーを地上部隊の部隊長とでも位置づけて、バズビーの高い序列の理由は、ハッシュバルトと最も長く近く接していた為に、若くして他の団員よりも強い力を身につけた。
とかにしておけば、今回の2人の戦いにも説得力が増したかもしれない。

ただ、今回の2人の場面で主に感情を吐露しているのはバズビーだけで、未だにハッシュバルトが何を考えているのかわからないのは、ミソなのかな?とも思う。
実際藍染の際にも、ギンは全てを犠牲にしてでも最後に自分が止めを刺すという決意で裏切りを演じていたわけだし、ハッシュバルトについても、現在の行動が全てユーハバッハのためのものなのか?
それとも彼は石田側の人間なのか?もしくはどちらでもなく、最後の敵はハッシュバルト自身になるのか?
ここら辺は、今後の彼の言動に注視しておいても良いかもしれない。

そして今巻の目玉であるペルニダ対マユリ戦。... 続きを読む
(Holy Demon 2015年11月10日) from Amazon Review

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