まず、戦闘面ですが、イベント戦闘はシリーズ最多で、どれもこれも相変わらず頭を使わさせられる、難易度の高い物に仕上がっていて、イベント戦闘は良かった。
しかし、特技を出す・魔法を使う・トドメを刺す度にいちいち数秒止まり、非常にテンポが悪く、イライラさせられる。特に、物語の進行上ザコ戦を頻繁に行わなくてはならないのに、こんなに何度も止められるんじゃスムーズに進めないどころかストレスが溜まる。

初の3D化をしたグラフィックの面ですが、なんて言うか、時代に乗り遅れたって感じのする、PS2初期の3Dゲームみたいな粗いグラフィックで残念。
元々このシリーズのグラフィック面にはほとんど期待してはいなかったのですが、せっかく3D化したんだから、もっとイベントでキャラに派手なアクションをさせたり、演出面を強化させて欲しかったです。

また、このシリーズの魅力と言って良い、うるし原氏の描くキャラクターや、そのキャラクターとの恋愛要素についてですが、キャラクター自体にほとんど魅力を感じない上(これは個人的意見ですが)、全年齢対象になったせいか、今までは物語の途中にちょこちょこあった仲間との親睦を深める休暇イベントなんかも無くなり、ラスボス後に仲間との後日談なんかもあるんですが、「え?どうしてこの人たちこんなラブラブになっちゃってるの?」って感じでした。

ストーリー面は、やっている間はのめり込めたのですが、いざクリアしてみると、消化不良な部分が多々あり、もったい無かったです。消化出来ないなら、意味深に色々広げないで欲しい。

非常に惜しい作品でした。やっている間は決してつまらないとは思わなかったので。
キャラクターの魅力やグラフィック云々はともかく、もっと全体的な中途半端さを無くせば、もしかしたら良作の部類に入れたかもしれません。

次回作に期待、といったところでしょうか。
(KS 2006年08月08日) from Amazon Review

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