本策の原型である最初期PC版、リメイクされたPS2版、続編『聖なるかな』ともに全キャラクターを攻略したほど愛着のある作品だったため、今回も迷わずに購入をさせていただきました。

以下は、その上での感想となります。

本作はギャルゲーからの移殖というだけでなく、そのとっつきにくい(的確に言えば『古い』)絵柄と、PC版では濃厚だったプロローグが大幅にカットされたことによって『日常から非日常への転向』というテーマが希薄化したことによって、目に見えて新規ユーザーを拒んでいるように感じました。

しかし多くのファンタジー作品が、異世界であるにも関わらず『日本語』を話すという奇奇怪怪とした現象を容認している一方。本作は異世界独自の『言語』の部分にまで踏み込んで創作し、世界観を緻密かつ壮大に練り上げている点は、それら欠点を補って余りあるものだと言えるでしょう。

戦闘パートが難しいこともあり、章が進むたび、戦闘を重ねるごと、ヒロインが徐々に『戦友』へと変わり、みるみる愛着が沸き上がってくるその感覚は、まさに筆舌に尽くし難いもの。

序盤のとっつきにくさに匙を投げ、それらを見捨ててしまうのは本当にもったいない。

我慢して全章クリアしろ、とまでは言いません。ですがどうか「第2章」まで進めてみてください。

大半の人が感じる造語だらけで飲み込めない戦闘も、回数さえ重ねていけば必ず理解できるようになりますし、理解さえ出来てしまえばより一層、深い世界観にのめり込めるでしょう。

【システム面での問題について】

PC版、PS2版と比較しても、戦闘がややもっさりしています。
例えば「剣で斬りつける音」が1テンポ遅れて聞こえることがあり、映像と音が微妙にかみ合わないこともしばしば。メディアインストールをしても変わらないところを見ると仕様なのでしょう。演出がいいだけに残念なポイントですね。

一応倍速による戦闘のスキップが出来ますので、新しく覚えた技の演出を見る以外はこれを使ってしまうのがいいのかもしれません。... 続きを読む
(ねころく 2012年03月14日) from Amazon Review

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