タイトルを冠するにも関わらず三国志要素がとても薄く
三国志に対する有識者がプレイすると、あらゆる個所で違和感や齟齬を来しかねません。
今回はコマさん孫策を君主に据え、ゲームを開始しましたが、開始早々関羽と張飛役の妖怪と『桃園の誓い』を行うなど
史実に悖るストーリー展開に驚かされます。

恐らくは、選択式の主人公、ストーリー内容もほとんどが変わらないものだと考えられます
国ごとに君主の物語があると言うのに、話の流れがほとんど同じと言う時点でも、三国志の名を冠するゲームとしてはいかがなものかと感じます。

すべての妖怪に、その妖怪性や立ち位置に伴った武将の名前が付けられていますが、その基準もあまりにあいまいであり
コラボキャラクターを登場させる事を条件に、コーエーさんの『完成度の高いタクティクスゲームとしてのシステムを使わせてもらった』感があります

多少ネタバレにもなりますが、ゲーム開始時に挿入される、赤壁の戦いと思われる戦場で、曹操軍と対峙するシーンがありますが
物語の終盤でこのあたりの内容が回収されるのかと思いきや、その辺も全く触れられないまま幕を閉じてしまい、ここも残念です。

しかし、このゲームの評価するべき点として上げられるのは

シリーズ恒例の問題点であった、仲間妖怪の加入が非常に楽になっている事、また

三国志の史実に関する説明トピックスや、妖怪大辞典から閲覧できる、実在した武将としての説明文が
とても分かりやすく記されており、見入ってしまいました(流石に子供向けと言うこともあり、いくらか表現がマイルドにされたものもありましたが…

また、これも少しネタバレになりますが、クリア後の隠しボスが個人的には大変魅力的に感じました

が、しかし
今作はそんな素晴らしい要素を持っても否定することのできない引っかかる要素が少なくは無く
わかりやすく列挙すると

・武将妖怪の配役がやや雑(趙雲多すぎる... 続きを読む
(jack_hound 2016年04月14日) from Amazon Review

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