一度に歩くメンバー四人で、戦闘中も含め十人のメンバーを入れ替えながら進めるRPG。HPがゼロになった仲間も、その戦闘が終わったあとはHP1で次の戦闘に参加できるやさしめの設計。町中やダンジョンのフィールドを戦闘中以外に探索し、NPC町の人に何度も話しかけられるあたり、ナンバリング作品と大きく異なる。
町の人と話せる分、「返事がない、既にこと切れている」死者がはっきりと分かる。序盤からそういうNPCが出てくる。主人公が十年以上過ごした都市がいきなり攻められ、要人が死んで逃げ延びるところから物語が拡がっていく。人類の敵対種が出てくる一方で、サモンナイトらしくそいつらにも闘う背景や理由が存在する。人類の苦しみが我等の喜びなのだ、というスタンダードな悪役に描かれない。RPGとしては、主人公逹の目線からは、幻想水滸伝のような事情だ。
サモンナイトのナンバリング作品で見ると、本作主人公はサモンナイト5の主人公逹に近いキャラクター性に見える。また、サモンナイト5に出てくるアベルトと龍姫に似たキャラクターも登場する。一方で、サモンナイト4の敵軍団それぞれに相似する背景設定も登場する。クラウレやグランバルドに似た敵ボスも登場している。
サモンナイトの召喚術システムと大きく異なるのは、
まず1パーティーに一種類の召喚獣の術装置は一つだけであること。同種類の召喚獣を複数個持つことができないため、使い手は慎重に選ぶ必要が出る。
次に、タレントという、戦闘時に選択して発動させるのとは異なる、恒常作用型の特性をもつ召喚獣が存在すること。その召喚獣を装備させたキャラの、パラメーターの攻撃力の数値が上がったり、HP、MP、戦闘後の獲得経験値や収入が%増しになったりする効果など。さらには、特定ステータス異常無効や特定属性ダメージのレジストや吸収によるHP回復効果への転換。追撃や反撃の可能性をもたらす効果である。サモンナイト4の姫の能力に近いか。
三つ目に、サモンナイトナンバリング作品のような召喚ランクがないこと。指定されたMPさえあれば誰が装備者でもその召喚術を発動できる。タレントは例外を除きMPを消費せず効果を得られる。... 続きを読む
(Amazon Customer 2016年05月19日) from Amazon Review

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