原作書物未読。
パッケージに印刷されていた女性キャラがでらべっぴんだったことが鑑賞起因です。

目出度く童貞にして30歳を迎えたリーマンが本作品の主役。時の用には鼻をそぎ、いざダッチワイフで純潔を卒業しようとマウントをとる主人公。ところが、花に嵐で遂行しようとした矢先、薮から棒に性愛の神が出現し『お前の童貞卒業を助太刀してやる』と独善的に言い放つ。仮に主人公が両刀使いだったなら、そこで菊穴掘らせて頂いて卒業完遂だったのだが、主人公がノン気である為物語は発展していく。
開始直後こそ野郎二人が画面を占領し、その女性率の低率さに、ショタがヒロインかと錯覚してしまうかもしれない。だがそれは杞憂であり、中盤あたりから状況同様で性別氷炭の人物達が絡んでくる為女性率がぐっと倍加します。

本作品は主要人物のキャラデザと声優さん達の好演に支えられている部分が多い。アニメーションの種類もFLASHアニメ調であり、流動的で滑らかな動画やダイナミックな動作などアニメの醍醐味であるアキレス腱が犠牲になっていた。しかも原作書物の実用性も放送コードの包囲網に悉く捕縛されており、放送禁止用語にはピー音の代用として声優さんの台詞が上書きされている。おかげさまで性関連の知識を身に付ける筈が、完走後身に付いたのはプロレス技の名称というへんちくりんな自体が発生しました。

このままいくと凡下作品の感想に成らざるを得ませんが、ここで先述の声優陣の熱演が白眉になる。この演技力がFLASHアニメ風の動画と上手く噛み合わさり、まるで作画が
丁寧なアニメを鑑賞しているかのように好意的解釈してしまう。女性キャラよりも甘ったるい粘着質な声披露するマカロン役、三十路で生娘なのが奇跡としか考えられない女性主人公役。そんな錚々たる面子の内、私的に一頭地を抜いていたのが喜多村さんの演技。けど、自分は第一話目のEDを視聴して以来、最終回までEDをスキップする視聴方法を採用していたので、くぅ役の声の主が『田村ゆかり』さんだと誤解しており『本当は喜多村さん』との事実を知るまで時間が掛かったのが内情。
その真実と自分の凡骨な思い違いに驚愕したのは言わずもがな。... 続きを読む
(メカキノコ 2013年01月18日) from Amazon Review

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