SEGAが誇るサッカークラブ経営シミュレーションの最新作。以前「サカつく3」をプレイしたときに、あまりのテンポの悪さに「もうこのシリーズは絶対買わない!」と思ったのだが、先輩がハマっていた様子で強く薦められたので購入を決意。

今作の最大のウリは、試合画面がきっちり描かれるようになった点だろう。これまでは、試合上の選手の動きは一定のパターンになっていて、同じシーンの繰り返しで見る価値のないものだった。しかし今回は、試合ごとにリアルタイムで計算して表現されているので、ホンモノの試合を見ているように白熱し、何度試合を見ても飽きない。

しかしそのために犠牲になったものが大きすぎた。その一つが試合をスキップできないこと。一番早く設定しても1試合4〜5分はかかってしまう。決勝や重要な試合だけならまだしも、練習試合まで見せられるのには閉口した。せっかく試合を面白くしたのだから見てもらいたいという意図があったのかもしれないが、これは作り手のエゴだ。

また、ムダに3Dモデルが多用されていて読み込み時間が長かったり、選手検索の使い勝手が悪かったり、テンポの悪さは過去のシリーズ作品と遜色ない。さらに、3年目に全然有名な選手がないくてもプレミアリーグを優勝できちゃうバランスの悪さ。ゲームとしてはお粗末なデキと言わざるを得ない。

もし次回作を出すなら、ユーザビリティを第一に考えてほしい。通常画面で秘書や施設が3Dになっていることに意味はあるのか?今作の試合は意欲的な挑戦で評価できるのが本当に惜しい。

そんなわけで、無駄な時間にもストレスを感じないサッカーフリークの方にはオススメできるかもしれません。

(2haloes 2006年09月25日) from Amazon Review

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