正直、読後は「疲れた…」と言う感じ。 ドジだけど、一生懸命なヒロインが頑張るコミックに「こばと。」が有るけれど、あちらは他人を思いやる気持ちが前面に出ている分、「花いろ」より読後が清々しい。ヒロインの性格の差だろう。 自分の母親を「破天荒な性格」と揶揄しているが、この娘は「独善的な上に楽観主義者、おまけに体育会系」と母親より有る意味厄介な性格ではないだろうか? 1から10までヒロインが全速力で駆け抜ける様は、学生なら好感が持てるのかもしれないが、社会人ともなると「こんな娘が同じ職場に居たら気疲れするよな」と苦笑いしてしまう。 ただ、苦労知らず(ここの設定に無理がある)の一般女子高生が、接待が要の旅館業にいきなり投げ込まれたら、殆どがあんな感じになってしまうのでは…とは思う。 後半で、少しずつだが「仕事の厳しさ・自分の役割」に気づいていく下りは、今後のヒロインの成長を暖かく見守りたい気にはさせてくれる。 今後、読者と共にヒロインを成長させていくストーリーとなるか…、ガチャガチャした性格のヒロインが、ただ暴れるだけのコメディで終わるのか…その辺りの書き分けで作品の価値がガラリと変わると思う。
(アンディ・ラブ 2011年07月09日) from Amazon Review

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