人の内面の恐怖が味わえるゲーム。か弱い主人公と、危険が迫ったときに言うことを聞くか聞かないか、わからない愛犬がその恐怖を増大させていました。序盤は攻撃手段や慣れが無いせいか、本当に恐かった。リタイアしそうになった。

ですが、愛犬が確実に言うことを聞いてくれるようになり、大ダメージ技を覚えたり、回避を覚えたりしたり、しまいにはか弱い主人公だったはずなのに、キックが強くなるアイテムを手に入れより攻撃的になってくる後半。

序盤と明らかにゲーム色が変わってしまう後半は、逃げ場も無く、「逃げるゲーム」から「撃退するゲーム」に変わって、後半はバイオの様に、なれてしまえば恐くない、倒せれば恐くないと思えてしまいます。

このゲーム性の変化を「倒せるから面白い」ととるか、「倒せるから怖くない=面白くない」ととるかで評価が変わってくるのではないでしょうか。

しかしグラフィックはPS2トップレベル、竹中氏の演出も良い雰囲気、カメラワーク良好等々ゲームとしては高い水準です。

あと注意として、過激な描写、暴力、性的テーマと描写があることと、犬が蹴られたり殴られたり、刃物をあてられたり銃で撃たれたりする場面がありますので、犬が好きな方は注意して下さい。

長文失礼しました。
(mano 2009年07月09日) from Amazon Review

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