ずいぶん前に購入してちょっとだけプレイして放置してたのを思い出して最初からプレイしてみました。
長所としては美麗に尽きるグラフィック。そして、派手な演出とスピーディに展開する戦闘シーンはとても迫力があり最初は非常に楽しめます。

しかし、ちょっと進むとだんだん「ある事」に気がついてきます。
他の方も指摘されているように、戦略性ゼロなゲームなわけです。

RPG的に考えるならば、盾となる前衛キャラが敵の猛攻を押さえ、アタッカーが横や後ろからダメージを与え、回復役を皆で守る・・のようなのを期待してたのですが、まるで皆無です。というか見方AIがアホすぎです。

パーティのうち誰か一人を直接操作することが可能で、それ以外のメンバーはアホなAIに任せるか、自分と同じ敵を攻撃しなさいという方針だけですので、たとえば盾役を操作してるとヒーラーがアホのように攻撃魔法を連打してMPが速攻で枯渇したり、かといってヒーラーを操作していると、飛び道具もったキャラが敵に突っ込み、盾となるはずのキャラなどは敵の奥深くまで突っ込みまくります。
そしてヒーラーに敵が近づいて来たから逃げようとすると、パーティ全員もそれに習って逃走開始します(苦笑
おまえらも一緒に逃げてどうするか。小一時間くらい問い詰めたい気分になれます。

ストーリーのボリュームが結構あるのですが、アクト1の序盤あたりから後半まで(ボス戦を除く)ほとんどこのパターンの繰り返しです。開発陣は疑問を感じなかったのだろうか?

また、敵味方ともに攻撃以外の判定がほとんどないのか、どんなに大量の敵がいようと簡単すり抜けられます(多少攻撃されますが致命傷にはなりません)ので、敵の大群が「壁」としての驚異にならず、どれほど大量の敵が押し寄せようとも「追い詰められる感」がまるでありません。
ちょっとヤバイなぁと思ったら簡単に撤退も敵陣突破も可能です。
つまり爽快感はありますが緊張感はかけらも無いゲームだと思いました。
(shelter_rain 2006年10月06日) from Amazon Review

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