主人公が1人ではなく複数というシステムで視点を共有する構成上、個別ルートエンドというものがなく
トゥルーエンドに当たる1つの道へ進む形式になっています。敢えて言い換えれば最終チャプター以外の
チャプター毎の最後がそれぞれ個別ルートエンドに該当するという考え方も持てるかもしれません。


一見してあからさまなものでなくても選択肢によっていきなり予測出来ないバッドエンドを迎えてしまう
シビアな一面がありますがその分クイックセーブ機能が選択肢の度に働く仕様に出来るので助かります。

また、フローチャートが存在するので分岐のある所がハッキリしており同じ結果に行き着く場合でも
そこに至るまでの過程が異なる別のパターン(要は会話等に変化があるもの)を見逃す事はありません。
慎重にセーブ機能を使ってプレイしていけば確実にシナリオフルコンプリートも可能だと思います。
もし、最初からやり直すという手順を踏みたくなくて効率良くクリアするまでに全てを100%にしたい場合
電源を切る前に既に通過してきた所をクイックロードで確実に回収したらOKです(1度切ると消える為)。


展開が起きるその場その場で流れを整理したり、進む毎に追加されていく用語解説等を読んで復習せず
結構速読で文章だけを読み続けていきクリアするだけでも軽く28時間は掛かる大容量の内容です。
分岐も回収し文章も解説もじっくり読みながら内容を反芻していけば更に長い時間をかけて楽しめます。

最初の何気ない幸せの日常から残酷な現実と向き合い抗うまでの間の状況にかなり落差があるのですが
話の核となる2つの制度(要素)の存在が秀逸なので、唐突な状況変化の起こり方もそこから発生する
主人公達が味わう幸せと地獄の落差の大きさも全く無理がなく成立していて見事に引き込まれました。

最初のチャプターの主人公で物語の大筋の展開を公開し共通イベントを1から丁寧に見せていくので... 続きを読む
(かずにゃん 2011年09月24日) from Amazon Review

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