三十三観音 (さんじゅうさんかんのん)
江戸時代、白骨温泉の霊泉的効能を得た湯治(とうじ)客の有志が建立したという三十三体の観音さま。優しいまなざしの地蔵尊と観音さまたちを拝観し、効能を授かってみましょう。
隧通し・冠水渓 (づいとおし・かんすいけい)
湯川の急流が石灰岩を浸食してできた自然のトンネル「隧(づい)通し」。トンネルの出口周辺は「冠水渓(かんすいけい)」と呼ばれ、紅葉の季節には鮮やかな彩りを映す風景が楽しめます。
散策道A (さんさくどうA)
湯上がり後の夕涼みに歩きたい、しっとりとした風情の木道と石畳。春の芽吹きと紅葉の頃が美しいカツラの大木。石畳を歩きながら湯川の流れを眺めつつ、つり橋へ。隧通しと冠水渓が望めます。
若山牧水・喜志子の碑 (わかやまぼくすい・きしこのひ)
白骨の地をこよなく愛した歌人・若山牧水(わかやまぼくすい)。牧水の亡き後、彼を偲び一人訪れた喜志子(きしこ)夫人。二人の残した歌は、強く結ばれた夫婦の絆を感じさせてくれます。
散策道B (さんさくどうB)
駐車場から小梨平まで、ゆっくり歩いて30分。秋にはドングリや栃の実が散らばるブナ、ナラ林を抜け、一面の白樺と熊笹が広がる爽快な風景へ。小梨が白い花をつける春もおすすめ。歩きやすい靴で出かけましょう。 【散策道登り30分・下り20分】
中里介山文学碑 (なかざとかいざんぶんがくひ)
白骨温泉は、作家・故中里介山が生んだ長編小説『大菩薩(だいぼさつ)峠』により広く世に知られました。故人の功績を讃え偲び、昭和29年に作家・故白井喬二(しらいきょうじ)が中心となり建立された文学碑です。
竜神の滝 (りゅうじんのたき)
無数の白糸のような水の流れが美しい竜神(りゅうじん)の滝。新緑と雪どけのコントラストが見事な早春、紅葉揺らす秋の風景は特におすすめです。
噴湯丘・球状石灰岩 (ふんとうきゅう・きゅうじょうせっかいがん)
白骨温泉の湯は炭酸石灰を多く含むため、温泉の噴出口周囲に沈殿物が付着します。それが多量に重なってできた「噴湯丘(ふんとうきゅう)」。なかには球状の石灰岩もあり、国の天然記念物に指定されています。
薬師堂 (やくしどう)
江戸時代(元禄15年)に建立され、今なお「お薬師様」と親しまれ信仰され続ける薬師堂。白骨温泉では湯の成分である硫黄と医療の王様をかけ、「医王殿」とも呼ばれています。