湯畑(ゆばたけ)
草津最大の源泉地で、この湯は、幾本もの長い木樋に流されています。周囲には歩道があり、周りには湯もみで有名な「熱の湯」や白幡の湯があります。
草津温泉のシンボル「湯畑」は、毎分4000リットル以上の湯をゆう出する源泉。硫黄分を多く含む草津温泉は、地中からわき出した時は無色透明ですが、空気に触れると白濁して硫黄が沈殿します。およそ2カ月おきに採取され、草津名物・湯の花として販売されます。
湯畑の由来は樋(とい)に沈殿する「湯の花」が採れる畑と言うところから来ています。湯畑周囲は、瓦(かわら)を敷きつめた歩道で湯上がりの散策が楽しめる公園となって賑わっています。また「湯けむり亭」では、温泉が引き込まれた湯だまりに手や足を入れて温泉を肌で感じることができます。
本白根山
日本百名山の中でも最も気軽に登れる山の一つ。2171m峰(展望峰)から鏡池を通り、ロープウェイ山頂駅に向かうコースの途中には火山性硫化水素ガスが吹き出ている場所もあるので注意が必要ですが、あとは良く整備された登山道は歩きやすいです。コマクサの咲く初夏からナナカマドが色づく頃が最高です。
コマクサにも様々な色がありますが、本白根山のコマクサはいちごのような、真っ赤な色をしています。池ノ平のコマクサはピンクで、八ヶ岳には、大変珍しいと言われている突然変異の白いコマクサがあります。蘭には熱烈な愛好家がいると聞きますが、コマクサにもファンは多いだろうなぁ、と思います。一つの植物を追って旅をするのもまた、楽しそうですね。
白根山湯釜
草津白根山は国道をはさんで、白根山と本白根山に分かれています。白根山は異界を思わせる荒涼とした雰囲気の中に美しい火口湖をもつスポット。
湯釜は、白根山頂にある火口湖で、直径300m、水深30m。月面のような白い岩肌の火口壁にエメラルドグリーンの湖水をたたえた神秘的な湖です。この湖は「温泉の湖」といわれ、その酸性度はph1.2と高く、世界一の酸性湖として有名です。
芳ヶ平湿原
芳ヶ平は、北西に横手山、南に白根山と、標高2,000m級の山々に囲まれた高層湿原です。すぐ近くの白根山の荒涼とした風景とは対照的に、池塘の周囲にワタスゲやヒオウギアヤメ、リンドウなどの高山植物が自生する柔らかな風景が広がっています。春から秋にかけてはハイキングのお客様が多く冬季はスキーヤーの世界。春の新緑、夏のワタスゲ、秋の紅葉、冬の山スキーと、四季を通じて人々が訪れます。
殺生・武具脱の池
火山地帯特有の奇勝と季節の花が楽しめます。ロープウェイ山麓駅からはふもとに向かう2つのハイキングコースがあり、どちらのコースもシャクナゲが楽しめます。イワカガミやマイヅルソウなどの高原植物も多いですね。
また、山麓駅の下に武具脱の池も美しいですね。湿原に自生するコケ類など観察できます。殺生河原は、殺生・草津自然遊歩道の出発点として、5〜6月頃はイワカガミやマイヅルソウが、6〜7月頃はハクサンシャクナゲが咲き、ハイカーの目を楽しませます。月面のクレーターのような無数の噴気孔から噴出するのは有毒の硫黄化水素ガスで、近付くと強烈な硫黄臭が鼻をつきます。近くの道路には駐車禁止と表示されるほど有毒ガスが充満する危険地帯でしたが、現在はガス測定器が設置され、立ち入り禁止区域にはロープが張られてあります。
常布の滝
落差70m。日本の滝百選に選ばれています。大沢川の上流にあり、芳ヶ平から草津温泉までの自然遊歩道の中間点から良く見えます。滝壷までの道は整備されていませんが、登山経験の猛者なら、たどり着くことができます。
万代鉱源泉とシャクナゲ道
登り口は殺生河原へのハイキングコースの入口にもなっている講談社の寮の脇道を上っていきます。硫化水素ガス(致死量に近づくと無臭になる)に注意してください。毒性はかなり強く一瞬で人間の命を奪いとります。草津近郊にはこの有毒ガス発生確認場所が多数存在し、一歩間違えると確実に死にいたらしめる事になります。立ち入り禁止場所等は殆どの場合が以前そこで亡くなられた方がいるとかそういう所ですので、興味本位で近づくことは絶対にやめましょう。 風のない時は立ち止まらずにさっさと歩くようにしましょう。
嫗仙ノ滝
高さ35m、辿りつくまでに足場の悪い急な傾斜が続きます。山道入り口から1.2キロ(徒歩20分)行くのは良いのですが帰りは登り続きなので少々つらいと思いますまた途中ニホンカモシカなど動物も現れ驚かされることもあります。
座禅草公園
草津温泉の春一番のイベントと言えば座禅草祭。ザゼンソウは、高さ20〜30cm位の花の中で座禅を組んだ達磨大師に似ているとろから名付けられました。サトイモ科の多年草で林内を流れる小川に沿った湿地帯に古くから自生しています。関東最大のザゼンソウ公園では座禅草が至るところで草津の春を教えてくれます。