早池峰神楽
早池峰神楽は大償(おおつぐない)と岳(たけ)の2つの神楽座の総称で、昭和51年(1976年)5月4日、国の重要無形民俗文化財に指定されました。記録資料等は現存していませんが、岳の早池峰神社に文禄4年(1595年)と記された獅子頭があることや、大償に早池峰山の修験先達をつとめた山陰家から伝えられたという長享2年(1488年)の神楽伝授書があることから、その時代にはすでに神楽が存在していたことになり、その初源は南北朝時代にまで遡るものと考えられ、500年以上の伝統をもつ非常に古い神楽であるといわれています。また、岳妙泉寺(早池峰神社)の開設が正安2年(1300年)と伝えられているほど早池峰山信仰の歴史が古く、修験山伏が行った祈祷の舞が神楽となったともいわれています。
また、毎月第2日曜日は、「神楽の日」として岳神楽・大償神楽・八木巻神楽が月交代で演じます。
演目には様々な舞があり、その数は40番以上ともされています。またそれぞれの舞に意味があり、舞う姿にその意味を見出すのも楽しみ方の一つです。
神楽の館
ユネスコ無形文化遺産に登録された「大償神楽」「早池峰神楽」のうち「大償神楽舞い始め」「大償神楽春の舞」「大償神社例大祭」「大償神楽舞い納め」が演じられます。雄大な早池峰山とここでした味わえない神楽をご覧いただけます。
宮沢賢治記念館
宮沢賢治の詩や童話、教育、農業、科学と多彩な活動の世界に親しんでもらうための施設です。開館以来賢治を愛するたくさんの方が来館し、その数は年間20万人を超えます。
高村山荘
光太郎が花巻で生活を送ったのが高村山荘です。高村記念館はこの山荘から約150m離れ、光太郎ゆかりの品が展示されています。
南部杜氏伝承館
古くから伝わる酒蔵を解体復元した土蔵造りの歴史的にも文化的にも貴重な建物です。南部杜氏による酒造りの伝統文化を保存・伝承する施設で、館内には直径約2mの仕込み用おけをはじめとする酒造用具などを展示しているほか、映画によって南部杜氏の歴史や酒造りをわかりやすく紹介しています。
花巻歴史民俗資料館
「昔の人の仕事とくらし」をテーマに、生活民具や工芸品などを展示し、資料を公開している。
同心屋敷
同心屋敷は江戸末期に建てられたもので、浅野長政配下の一隊で南部氏に仕えることとなった花巻同心組が居住していた家屋です。5月?10月の特定日湯茶サービス有。
毘沙門天立像
高さ4.73m。ケヤキ一本彫成仏として日本一を誇る像です。平安中期、朝廷から派遣されてこの地を平定した坂上田村麻呂により完成されたものと伝えられます。地天女の両掌に立ち厳然と1200年をにらみ続けるその雄姿は見るものを圧倒させます。
旧小原家住宅
藩政時代の一般農家の住宅で、18世紀中頃に建てられたものと推定されます。家畜を大切にし、一つ屋根の下でともに暮らした「南部曲がり家」の発生過程を知ることができる民家です。
花巻市博物館
花巻の歴史を伝える博物館。常設展示の他、講座や体験学習も開いている。
成島和紙工芸館
300年以上も前から伝わっている「成島和紙」。「コウゾ」の皮を原料に、「ノリウツギ」の帖を混ぜ合わせて、漉き上げた、素朴な和紙です。大量生産では味わえない独特な風合いが魅力で、工芸館ではオリジナルの作品に挑戦することができます。
大迫郷土文化保存伝習館
早池峰神社に隣接する施設には、権現様や面、古文書などの神楽に関する資料のほか、岳妙泉寺に伝わる仏像や掛け軸などを展示しています。また、館内では神楽の映像も常時上映しています。